H2C デザイナー
田所 剛
<沿革>
学生時代、家族アルバムにて父親の日産スカイラインR30を発見し、クルマへの興味・ノスタルジーを感じ、親友にRX-7の助手席に乗せてもらった瞬間から車の世界に引き込まれていった。その後すぐにAT免許からMT免許に限定解除、現在は日産ブルーバードU11(1985)に乗る。クルマの運転を楽しむ過程で、運転姿勢から服をデザインしたらどのような服ができるのか気になり、H2Cのコンセプトである"Driver's wear"の追究が始まる。
<ブランドにかける想い>
車に対するドライバーの高揚感や安心感、愛などの感情を"Heart To Cars"として追求し、「服とクルマ」の2つの要素から成るこよない体験・ライフスタイルをH2Cでは追及している。
大学に通いながらファッションの専門学校に通い、今の師匠に出会ってから数年かけてH2Cパターンを研究。ついに24AWからローンチとなる。
運転という条件は、座った状態で膝や肘、肩甲骨などの関節を曲げ伸ばしするため、とても複雑である。そのような条件下で運転しやすい服とは関節周りに布の分量を増やしたり、ストレッチ素材を挟み込んだり、モノを取り出しやすく、落下しづらいポケットの角度や配置を追究した。そういった機能を追究していくことで、独特なシルエットや外観を形成する。
また、これらの機能美は運転席でのみ発揮されるわけではなく、日常生活のあらゆる面で私たちをサポートする。
車を乗る人だけがドライバーではなく、人生を駆けているすべての人がドライバーである。H2Cの服を着ることでそのような疾走感を感じることができれば幸いである。
<経歴>
- 2023年
- バンタンデザイン研究所卒業
- COMME des GARÇONS HOMME・元チーフパタンナーの下、修業
- 2024年
- 明治大学理工学部卒業
- H2C創設